talk session at expo 2025: from the perspective of life-centered design
Posted at 01:54 pm · 30 May, 2025
f/p designのフリッツ・フレンクラーが、expo 2025 大阪・関西万博にて、アズビル株式会社の開催するトークセッションに登壇しました。セッションのテーマは「オートメーションでつくる 未来のちょうどいい暮らし」。国際的な視点から、デザインの役割と使命について語りました。
講演では、形骸化してしまったdesignという言葉の代わりに、より社会的・倫理的な意味を含むgestalten(ゲシュタルテン)というドイツ語を用いることの意義を説明。デザインという営みが持つ本質や責任が、現在の消費社会の中で曖昧になっていることに警鐘を鳴らしました。
フレンクラーは、環境や社会的公平性への配慮や、人間が本来持っている感覚の重要性を訴え、その上で、あらゆる生命や地球そのものを含めて考える設計思想「ライフ・センタード・デザイン」への転換を提唱。長年培った経験と多様な視点からデザインの未来像を描きました。
締めくくりとして、日本の伝統的な倫理観である三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)に言及し、これからのグローバルなビジネスとデザインのあり方を見つめ直すべきだと呼びかけました。
プレゼンテーションの後は、同じく登壇されたクラレンス・チュア氏(シンガポール経済開発庁〈edb〉ビジネス環境担当シニア・バイスプレジデント、日本・韓国地域局長)、余語 覚文氏(教授、大阪大学レーザー科学研究所 副所長)とともに「未来のちょうどいい暮らし」についてディスカッションを行いました。
本トークセッションは、後日、万博の公式youtubeチャンネルにて配信を予定しています。